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うさぎの災害対策
うさぎの災害対策
このページでは、地震などの自然災害に備えて、日頃からできることや準備しておくものについて説明しています。
日頃からできること
いざ災害が起こったときに、自宅にいるとも限りません。
一緒に避難生活を始めるまでに日頃からできる簡単なことがいくつかあります。
- ケージを固定する
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地震によりケージが移動したり、倒れることでうさぎがケガをする可能性があります。
ラックに乗せている場合は、ラックとケージの両方を壁にしっかり固定します。
- 用品を固定する
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ケージがしっかり固定されていたとしても、ケージ内の食器やトイレが飛んできて、うさぎがケガをする可能性があります。
食器やトイレなどのケージ内で使う用品をすべて固定式に変えると安心です。
- 給水ボトルを大きいものに変える
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給水ボトルは、うさぎが1日に飲む水の量を目安に選ぶことが多いと思います。
勤務先や外出先からすぐに帰宅できない場合に備えて、2日分のボトルに変えると安心です。
また、お水は毎日交換することも重要です。
- 牧草をたっぷり与える
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牧草は食べ過ぎても太る心配が少ないため、出かける前にたっぷり牧草を与えておきます。
万一、外出先から帰宅できなくても牧草だけでしのぐことができます。
準備しておくもの
食べ物は、最低1ヶ月分の備蓄が必要と考えます。
数日で食べ物や水などの配給が開始されるとは思いますが、うさぎの食事が配給されるとは思えません。
ここで説明する準備しておくものは、最低限必要なもの、キャリーで過ごすことを想定しています。
- 飲み水
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日頃からペット用のペットボトル入りの水を与えている場合は2リットル備蓄があれば安心です。
なくなってしまった場合は、人が飲める水であれば与えることができます。
- ビタミン粉末
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水に混ぜてビタミンやミネラルを補給できる粉末です。
ビタミンやミネラルが不足すると体調が悪化しやすくなります。
- ペレット(総合栄養食)
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ペレットは常に2袋在庫することをおすすめします。
1袋は開封済みで現在与えているもの、もう1袋は未開封のものです。
おおよそ、1袋で1ヶ月分になります。
- 牧草
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牧草も常に2袋在庫することをおすすめします。
しかし、牧草はかさばるため持ち出せない可能性もあります。
圧縮したキューブタイプの牧草が持ち運びに便利です。
これを1kgほど準備しておけば、万一ペレットが尽きた場合にも安心です。
- キャリー
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布製のバッグキャリーでも避難生活は可能です。
できれば、食器や給水ボトルを固定できるケージを小さくしたようなキャリーがおすすめです。
- キャリーカバー
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避難生活では、環境が変わることでストレスになります。
視界を遮り暗くすることで、安心して落ち着かせることができます。
メーカーによっては、キャリー専用のカバーが発売されています。
もしくは、自分で作るか布やタオルなどで代用できます。
- 食器
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ペレットを入れる容器です。
キャリーの中は狭いので小さめの食器がおすすめです。
もしくは、普段ケージの中で使っている食器を使うこともできます。
- 給水ボトル
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小さめの給水ボトルがおすすめです。
もしくは、普段使っている給水ボトル、もしくはお皿で与えることをもできます。
- ハーネス・リード
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ハーネス・リードは、キャリーを開けたときの逃走防止のために着用します。
うさぎに本気で走られてたら追いつくことができません。
また、キャリーの中では運動不足になるので、外で散歩させるときにも使います。
- ペットシーツ
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ペットシーツは、キャリーのスノコの下に敷いて使います。
糞やおしっこ、食べ残しの牧草などをまるめて簡単に処理することができます。
- ブラシ
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- ウェットティッシュ
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- ゴミ袋
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避難生活
避難所では、ペットがいる人とそうでない人で分けられることが多いそうです。
建物自体が別のこともあれば、同じ建物内でエリアが分けられることもあります。
ペットは大事な家族ではありますが、ペットを飼っていない人にとってはただの動物でしかありません。
もちろん理解のある人もたくさんいますが、無用なトラブルを避けることがうさぎにとっても大事だと思います。
また、ペットはうさぎよりも犬・猫のほうがたくさんいます。
犬・猫と同じ環境で、極度のストレスがかかっていると思われる場合は、避難所から離れる、車の中で過ごすことも考えられます。
2011年3月11に発生した大震災では、被災うさぎの受け入れを行っていたお店(被災地以外)がありました。
連絡手段や輸送方法など問題もありますが、うさぎだけでも安全な場所へ移せる可能性があります。
災害は起きないに越したことはありませんが、当店も被災を免れた場合は積極的に被災うさぎの受け入れや支援活動に参加したいと思います。